2011-09-08

  1. 平地からぼそぼそと、われらをこころみにひきたまわざれ、だけはホント切実に言っておくとして。どこに言ってるんだかもよくわからんけど。
  2. 屋上に上っても、高い山に登っても、呼びかける神様はおりませなんだな。
  3. 自分が行きたいところは、唯一神さん主催の天国でもないし、弔い揚げの果てに生きていた時の名前も戒名も消えて祖霊とやらになる手はずの極楽浄土でもないんだよなぁ。遺族は自分にどこに行って欲しいと思うだろかってのは、自分の下の世代作っちゃったから考えなきゃならんのだろうけど。
  4. 必ずしもじゃないだろうけど、その「山」はやはりシナイ山なんだろうか。
  5. この国の神様は、ドラッグストアに並ぶ大衆薬のごとく、効き目とお好みで選べるんだぜ。乱用するとよくないよってのも似てるなぁ。
  6. 本気で神様、ことに絶対の唯一神の方を向くとになるとしばしば人間は妙な強さを発揮するけど、それは人間の方をほとんど振り向かなくなるゆえに、だよなぁ。
  7. 近年の殿下は、CD出してもオーディエンスの前で演奏していても、実はもうもはや神様しか相手にしてないんじゃないだろうかと思わされる。そりゃ、殿下はもうどう転んだところでマイケルのように命を落とすまい。
  8. とんでもない高みにただ唯一としてある相手にどうにか声を届かせようとして、人間は音楽を作り、演じ、まうんてんはいに登る、か。そのことは分かる気がするんだけど、それはわたくしの文化じゃないんだという話をしたのは、遠い昔息子のとーちゃん(洗礼受けてた)と。彼もとうに神は捨てていたが。
  9. 音楽も踊りも、スタートはしばしば「神様への捧げもの」か。日々の慰めへの大義名分もあるとしても、大真面目にまずは神様のために作ってたのだよな。たまにバロックなんか聴きながら、人が最初から人相手のためだけに音楽を作っていたら、精緻な音楽理論というのは存在しただろうかと思ったりする。
  10. 海外に出ろと言われてもですよ。ボク等、ああいう情熱でもって是が非でも広めようとする絶対的なものは、個人個人にはあるとしても、文化として共有してないし、それでいいんじゃなかろうかと。
  11. いつぞ、20才年上の交際相手がソフィア出身だったので、「神父という人々」について話をしてくれたのだが、「あいつら、なんであんなにギターが上手いんだろう?」と彼がぼやき、「ああ、それ牧師さんもです」とわたくしは反応した。2人で「…ミッション、かー」と勝手に納得した。
  12. わたくしどもは、ミッションで海をまたぐ情熱というか強迫観念なんてもんは、がんらい持たないのじゃなかろうか。母は牧師さんやその奥さんから英語を習っていたが、えらいこっちゃな、宗教と言語と音楽セット売りというかセット布教なんだよな。
  13. そして、もともと女性が嫌いというか相当に蔑視がある人だよなーとは思っていた美輪様であるが、彼が「美しい」という男は、人の容貌にてんで興味がないわたくしが見ても「ああ、これは美しい」と思うものだったりするのが、ちょっとつらい。
  14. 「この国に絶対の唯一神はいない」ってなことを呟いてから、ふと吉井和哉の「神様見たけりゃ鏡を見てみな」という歌詞を思い出し、吉井和哉は声だけはジャンキー声で、適度な駄目人間加減で生きて行くんだろうなーと思い至った。

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