「自分はどうなるんだろう」という恐怖は何処に

売春に限らず、心身に高リスクと言われている仕事をそれと承知でやっている人間でも、仕事が原因でやられてしまった時、最初のうちはとても恐ろしいと思うのだ。
が、そのうち、知識がついてもつかなくても、それはたいしたことではなくなってしまう。


そしてオレは、仕事をするとほぼ1/2の確率で不正出血を起こすようになってしまって久しいのだが、もう、なんにも恐ろしくなくなってしまった。
これも含めて、オレが引き受けた仕事なんだからしゃあねぇか、としか思わなくなっている。
そして、多分実は一番恐ろしい事というのは、この「何の感慨も起きなくなった境地」なのかなぁとぼんやりと思い続けている。


もろちん、身体をいよいよ壊したい訳じゃないから上のように原因を特定しようとして医者にかかったり、すぐ治せるものは治したりしてるんだけど、基本的にはそういうものとして受け止めて流して行くしかない事っていうのも結構ある。
こうやって、自分で飲み込んでしまうようになるのは、多分良い事ではない。いや、間違いなくよろしくない。
が、不安になって立ちすくんでしまったら、稼げなくなる。


かくして、オレは今日も淡々と不正出血を起こしながら、淡々と働いていたのだった。これを悲惨だというんなら、どこだって「仕事」ってのはそりゃもう悲惨なもんだ。