さすがに我が肉は喰わせてやれん

長年の友人二番手と言うべきMちゃん(副住職)に、「なおちゃんは仏性の人だから」とまたおだてられてしまったりするわけだが、いやー、オレは飢えた虎に自分の腕を喰わせてはやれませんて。


しかし、自分が楽観的なのか悲観的なのかよく分からなくなる。
これだけいつも「いつ食い詰めるか」と焦って、体調がましな限りは必死で出勤して、並み並みとは言え仕事して、買いたいもんも買わないで来月の安泰を作るのに必死でやって、毎月毎月そういう繰り返しをやっているのに。
それなのに、人から「困った、なんとかしてくれ」と言われてしまうと、自分が今喰うに困ってない限りは「ああ、オレは今喰えなくなってないもんな…」とだけは思ってしまって、なにやら用立ててしまうという。


…いや、これは単にバカなんだよなぁ。
息子にも「いよいよ今回は、いい意味でバカ、とは言えなくなって来てますよ」と言われてしまった。


オレの見通しの甘さで、この春は子供達と旅に出る事はかなわなかった。オレ自身のした我慢についてはともかく、うちの連中にも中小程度だが幾つかしてもらった我慢を不意にした感じで、申し訳ないな。
これはやっぱり、仏性なんつう上等なもんではなかろうよ。