しかし、バカは識別だけはしやすい

バカの有り様にも割と決まりきったパターンはあるが、バカ客はそのにっちもさっちも行かなさゆえに、強烈なインパクトだけは残して行く。
ゆえに、本指名で戻って来ると顔を見れば「ああ、過日のあのバカだ」と思い出したくなくても思い出せてしまう。


どうもオレがあまり不愉快な思いをせずに仕事をさせてもらえるリピーターさん達の有り様は、バカのパターンよりもはるかにパターンが少ないというか、似たようなところにナイーブさやらセンシティブさを抱えていて、男性の容貌、ことに顔にはまったく頓着が無いオレは「ええと、この人あの時のあの話をしたお客だっけ。それともまた別の人だったっけ…」と困り果ててしまうのである。
オレは目が悪いせいもあって*1、人の顔の細かいディティールはよく見えてない。それもあってますます人の顔は憶えにくい。意外と、身体に顕著な特徴がある人だって少ないものである。


たいていは年に2、3度しかやって来られない「いいお客さん」な彼らは、多分にオレのどうにも蓋ができないおセンチさんさ加減に惹き付けられて来てくれているようなのだが、それもあんまりぞろぞろと重なると、ホント申し訳ないが、識別し辛くてしょうがない。

*1:左目の角膜が薄削り状態なんで、コンタクトはもう使うなと医師からお達しが出てしまった