「平均」がないってのが

最近あんまり話題にならないけど、以前海外ニュースでよく、特定分野に飛び抜けて秀でているいわゆる「天才児」の話題ってのを見たっけな。
ああいう彼らの中は、うちの娘と同じ自閉スペクトラム界の人々がいたんじゃないかなぁ、それなりの数はいたんだろうなぁ、と思ってみたりする昨今。
(で、彼らの不得手部門に対するフォローのおざなりさが、彼ら天才児の大成できなさにつながっちゃってんじゃないかなー、とも)


娘の場合、その能力の偏りはどんな感じかというと、数学は注意欠陥故のケアレスミスとか、証明問題で文章にしろと言われて固まるとか、そういう部分で点を落としているけど、まぁ理数系はある程度突出している。数学だと、テストでは学年の女子1番か2番にコンスタントに居座ってる感じで。理科の物理・化学部門も得手。

しかし書字障害の彼女、本当にすさまじい文字を書くのだよなこれが。
幼い字、というのとは違う。奇妙な字、なんだよね。
漢字を書けば偏とつくりが泣き別れとか、序の口。鏡文字は中学に入ったあたりでやうやくやらなくなったんだっけかな。
娘の場合まだまだハンデとしては軽いレベルで、ゆえに能力の偏りはある程度顕著なんだけど、苦手部門も周囲のフォロー含めてどうにかこうにかつぎはぎして誤魔化せない事も無い程度なら、得手の部分もとんでもない高度な突出ではない、と。
彼女の大好きな数学など、まだものすごく高度なレベルには遭遇させてないから実はどこまでのものかまだよく分かってないんだけど。今まで、遭遇してみて理解できなかった概念はないようだし。(とりあえず数検準2級は一発で取れた。計算問題は得意でも数学概念はさっぱりのこの親にすると、もはや異邦人そして異星人)


この2年くらい特に、彼女の得意をどんどん伸ばしてやるように働きかけるかどうか考え込んでるんだけど、どうもあまりに行き過ぎた得手部分の突出って、不得手の底レベルも深くしそうで怖いんだよなぁ…。
ここいらへん、まだLD児のデータにあたってないからよそはどんなもんなのか、実際そういう傾向があるかどうかも知らないでいるんだけど。自分の感触として。


しかし、学校選びにあたって娘本人は自分の頭脳の得手のところにフォーカスを合わせて来るのか不得手の方に持って行くのか、さてどうなるかと思っていたら、「やや得手寄り」を選んで来たなぁ。
まぁ、それで学校が受験にゴーサイン出してくれたんだから、なんとかなるのかな。