まだ呆然とし足りないが

我が家の飼い猫、とらちゃんが、猫白血病発症からあっという間に逝ってしまった。
脳内出血か急激に肺水腫でも起こしたか、とにかく急変から1時間半も経たずに逝ってしまった。手の施しようもなくというのはこういうものか。


とらちゃんが逝った翌朝、長年医療に携わっている母に報告の電話をすると、人間の白血病でもそのような急変はよくあるのだそうだ。
昨日の面会時間の終わりまで普通にお見舞いに来た家族と楽しく歓談できた患者が翌朝急変して、急遽連絡を受け駆けつけた家族が病院に到着した時にはもう亡くなっていた、なんていう事が。
それで、まま遺族から医療過誤を疑われるとも。


それを聞いて改めて、ああ、とらちゃんはずっと首の皮1枚ですさまじい病気と闘っていたのだなぁと辛かったが、あの猫はどうしたって人間に手厚すぎる保護を加えられていられるより、餌のグレードさえ良ければあとは人間といちゃいちゃしてどたばた遊んでうとうとすやすや寝て、普通に楽しい猫の暮らしをしていたかっただろう。ならばあれ以上の事はもうしてやれなかった。
どうしたって後悔はするのだが。首の後ろが冷たくなるような後悔は今もとても強くあるのだが。


それでも、今日の朝にとらちゃんの煙を空に昇らせて、形の上だけは一区切りがついたので、明日からまた働く。
ああ、オレ笑えるかなぁ、仕事なんてできっかなぁと今まで何回か思ったように今回も思うが、どうせそんなに無理なテンションで働いて来たわけじゃないし大丈夫かな、うん。
しばらくは、オレがいて欲しいなぁと思った時に、いつでも彼は側にいてくれるのだと思う事にしよう。