とは言ってもなぁ

当然の事だけど、ほとんどの風俗女子はネット指名がアホみたいに鳴ってる限り仕事はしない。ネット指名が鳴ってる限りは店はその女子の現状を肯定するというかさぜるを得ないし、どういう仕事内容の女子だろうと、ネット顔見せの画像を見てやってくる客がある程度以上の数いるうちは、客もまたその女子がどんなに仕事をしなくても、それを肯定しているのである。(よって、ネット指名客はある女子に対する店からのコメントがどれだけ誇大広告であっても文句を言ってはいけない(笑) 本来、遊びの世界での「自己責任」ってのは一般世間での自己責任よりももっと厳しいもんであるよ。もはや「粋」なんつう、せめて女子に決定的に危害を加えない客のあり方の規範が崩れて久しいのは、どうしようもないとしたって)


しかし、仕事内容にチェックを入れるったってとおりいっぺんの事しか言えない、客を丁寧に扱う事に対して女子に範を示せない店ってのは、いまどきどこだってこんなもんだが、どうなんだろうなぁとは思ってしまう最近。
こないだフロントに座っていたボーイがオレんとこに長く通って来てくれている指名のお客に顎をしゃくったと聞き、そのお客に謝りつつ「あーあー」とため息をついたりしたものである。
どんなに偉そうな事言われても、お客をそのように扱ってしまう店には信頼は置かないよなぁいくらオレでも。


そして、店の女子待機室にいると、ずっと座ってる女子がネットが鳴っていて忙しい女子への店の扱いと自分たちへの扱いが全然違うとぶーたれているのをよく聞くが、そうやって腐るとますます運気が下がるよと思うのと同時に、オレも君等も彼女達も、店にとっては使い捨てにされる人材ってところでは大差ないんだからいいじゃん、とオレは考えてしまっているのだった。
店のやり方に振り回されるのは、自ら使い捨てにされる事を促進するようなもんだ。使い捨てにされるなら、せめても使いでのある使いすてや使用限界がより長い使い捨てになるべく精進するしかとりあえずオノレの活路は見出せないだろうよこの業界。
店にある程度は使わせてやっても、いいように使われたら自分がもたん。
まぁ、その「ある程度は使わせてやる」のさじ加減も業界歴10年経ったって難しいんだけどさ。連休な定休日の初日は体力と気力の限界が来てほとんど死んでいたりして。