「この道はいつか来た道」とはいえ

病院には行って来たが、数値のいびつな上がり方からしてないっぽいんだけど、一応肝炎のウイルス検査なんかも入れてもらって再検査をしただけで今回は終了。やれやれ。


「元気そうに見える」というのも良し悪しで、いよいよになるまではある程度ちゃんとしたもの食べてちゃんと化粧品に金かけてケアにも時間かければ「健康っぽい見た目」なんかはフェイクできるし、残念な事にオレ、病んでいても根本が丈夫なのだよねぇ。基礎体力もあることだし。いや、残念じゃないか。おかげで働けてる。


しかし、また一週間ごと病院に行かされる日々ですかい。
とりあえず、せっかく1度は減ったコルヒチン再び増量。やれやれ。また腹具合が微妙に悪くなるぞ。


ところで病院からの帰りにふと気が付いたんだけど、かつてあれだけ繰り返していた膀胱炎や腎盂腎炎をこの頃ほとんどやらなくなった。
いわゆる「サバイバー期」がようやく終わった事を告げるかのように、尿路感染症からは縁が遠くなった。
性暴力被害のサバイバーはどうも尿路感染症を繰り返しやすいと、かつてまだ年がら年中腎盂炎をやっていた頃どっかで読んで、「う」と思ってしまったものだ。それ、オレじゃねぇか、と。
その後も「そういえば周囲のあの人もこの人も」と次々心当たりが増えて憂鬱になっていたっけ。


それと同時に、これでもオレは随分客に関して寛容になったのだが、同時に随分早々と客達の事を忘れてしまうようになった。
うっかりすると、初見の客の事は翌日手帳にちょっとした特徴や会話内容やプレイの趣味・傾向を書こうとしても、たった一晩で忘れてしまっている。
で、今日なんとはなしに「ああ、これが『客(「男」に置換可能)に対する絶望感』の具体的効用ってやつなんだろうな」と思いついて、ちょっとばかり可笑しかった。