実現したい自己もなんもございませんが

ああ、せめてもの望みも達成できないんかなぁ、と思いつつ母にあまり寝巻き寝巻きしてないが休む時に不愉快な部分がなさそうな病室着を見繕い、家の洋蘭に霧を吹いて窓を拭いて子供達とメシを食う日々。


オレはここから逃げ切りたかったんだけどなぁ。無理そうだなぁ。
つらいつらいと言いながら、オレ、住めるには住めちゃうんだよねこの土地に。


女が築き上げたささやかながら快適な生活なんつうもんは、この国のこと田舎ではなんら無価値だわなぁ。
逃げが足りとらんかったよなぁ。


まぁそれはとにかく、まだ東京での仕事も生活も当面続くんだよな。
母の具合も落ち着いてきたから、そろそろ仕事に戻る時期をなど考えにゃなぁ。