吉原で羽仁もと子の家計簿を普及させてどうする

しっかり収入と支出を管理している年若い同僚嬢に、ついまた「婦人之友社の家計簿はいいぞ!」と勧めてしまった。
いや、あれ以上に優秀な家計簿はないけどね。あれほどめんどくさい家計簿もないからなぁ…。
オレもやっぱりまたあれをつけはじめようかなぁ。
ようやく、滅入らないで家計管理できるところまでは来たみたいだし。


もうどうやら当面、オレがよっぽどひどく自己管理を放棄したり放棄せざるを得ないような状況にならなければ、収入が「最大限の悲観でもって予測したそれ」を下回るようなことにはならないらしい。
いや、あったんですよそんな事もね。参った、なんてもんじゃなかったねあれは。


さて今月の出番は本日にて終了。近所のエドウィン直営アウトレットで新しいジーンズが買える。アメ横で新しいスニーカーも買えるだろう。
オレがそうやって自分のために金を使う事にまた、ビビってしまわなければ。
ビビり続けた結果が本日いよいよ切れたリキッドファンデーションと、うちの風呂場で駄菓子屋の紙石けんより薄くなってる洗顔石けん、いずれもストック無し、なんだけど。このへんは仕事とも関わってるからまだ「ああ…、買うか」にもなりやすいってもんで。


結局、フォーマルな姿で外に出て行かねばならない場面、あるいは仕事での自分の姿を作っている場面以外のところの自分に金を使えないでいたのがこの4年だった、って話なんだな。
余裕がなかったっていうのもあるけど、それほどどうしようもないカツカツでもなかったこの2年くらいは特に、心理的にもとてもいけないことのような気がしていたんだろう。
まぁ、飢餓感が出るほど欲しい音盤や書籍は自分にとって食料品と同じくらい「自分を生かしておくのに必要なもの」なので、かなりまばらにとはいえ買っていたけど。
それに比べたら、衣類なんかすり切れたり破れるまでは買わなくてもどうにかなっちゃうもんだしな。
もともと、そこいらへんにはあんまり欲がないらしい。
服飾の知識はないわけじゃないけど、自分が着飾る事にはホントに興味がない。