遺憾ながらそれはオレも思った

いつも「どうせ稼げないから〜」と妙な居直りを発揮していた同僚女子、今まで体調を崩さない限りは基本的に週末の2日間も出番にしていたのだが、このところ週末の出勤女子のあまりの多さにめげて、片方を公休日にしてしまった。
…あー。
勿体ない、とオレは正直思ったし、それだけは直接言った。


週末に早番出勤する女子、少ないんだよな。彼女はその数少ない早番女子の1人。
彼女がこのところ体調を崩しがちなのは知っているが、1ヶ月いやせめて半月、受付ラスト時間を変更せずに出番にひたすら出勤し続ければ、店の態度が変わる可能性はあったのに。
オレなんかもう、客を直接営業でコントロールできないから、このところは身体もなんとかなってるし必死で出番を守って出てる。で、そこんところは店も多少評価はしてくれている。


で、本日、彼女が週末の片方を公休日にした件について、以前言及したマルチに携わっているベテラン姐さんが皆様の前で「彼女も、本当にああいうところ間が抜けてるよねー!」とどでかい声でやらかしてくれて、いや、まぁそれは本当に悲しいけどその通りなんだよね、と苦笑混じりで頷いていたオレであった。
早番の彼女はお休みであった。
皮肉な話だが、早番の彼女がもしこれまできっちり出番を守っていたなら、オレはもっと稼ぎが苦しくなっていた、はず。
ええ、オレは朝一番で指名がつかなければ、週末はフリー泥棒と化すのです。店がそれなりに推してくれるようなのです。


朝早くに来た客には、店は「出来る限り待たせない事」をとにかく最優先するんだけど、女子に対しては本指名の形で返さなくても店に返せば及第点くれるのよね、朝は特に。
そこんところなんとかなればいいからと、オレはつい多少具合悪くても出勤しちゃうのだった。出たからにはあてがわれた仕事はこなすのだった。
本来の出勤日・出勤時間での出勤が堅けりゃ、それだけでもう戦力とみなしてくれるんだからさ店は。それを、ああそれを、勿体ない本当に勿体ない。
どの女子にもフリーでしか入らないけど朝にばかり出現する店の常連、なんてのも出るのよ。あれはあれで稼ぎだというのに。


しかし、ぼちぼち遅れ気味とはいえ「閑散期脱落レース」も始まって来たようで。
本当に、余裕がない人から、繁忙期にちょっとでも冬の蓄えを作れなかった人から振り落とされて行く感じのこの2月、そして来月3月。
自分は憂歌団の「イコマ」を歌いつつ、へなへなと今月を乗り切れた事に脱力しつつ来月の展望を考えたりしてるけど、この閑散期の乗り切り方はふたつにひとつだわなぁ本当に。いっそ割り切って充電期間としてがっつりまとめて休むか、皆様があまりの暇にめげてあるいはそれを体験する前に恐れをなして休む月の半ばも絨毯爆撃のごとく出勤し続けるか。


オレはもちろん絨毯爆撃派です。稼ぐに追いつく貧乏なし。
今月最後のシフトが終わって何がしたいって、4年ぶりに新しいジーンズ、自分用のやつを1本買いたいっす。…しくしく。
スニーカーも息子に買ったらすぐに入らなくなってしまったあでだすスーパースターのお下がりをこのところ日常スニーカーとして履いてんだけど、アメ横で売ってる激安の一昨年モデルでいいから、足型が合うニューバランスのやつを新調しとうございますよ。
でも現実はそういう日常衣類買う前に、このところ「店での自分の顔」を作る上でマストアイテムになったヘレナのマスカラをネット通販で底値まとめ買いせにゃならんという。クラランスでリキッドファンデーションを買わねばならぬ、という。
…しくしく。