「吉原貧乏ソープ嬢軍団」なら書けるけど

いつぞ、つい2年くらい前か、東京駅構内の書店にまだ巻数一桁の「銀河乞食軍団」があってびっくりしたなぁ。
…ああ、手元にないと読みたくなる。「キャベツ畑でつかまえて」とかそのへんも。侵略宇宙人が中の人になってるガチャピン…。


いや、とりあえずはうちの「玄関の外の風景に文句を言い、自分が望む風景が現れる日をずっと待っている猫」を肴にハインラインの「夏への扉」を読みたいな。
ハヤカワSF文庫の古いのなら、ちょっと近くの神田古書店街まわればいくらでも見つかるだろうし。しかし、結果的に捨ててしまったようなもんだけど、望んで手放したわけじゃないものを2度も3度も買う羽目になる人生であることだ。


そんな道楽の上のたわごとはともかく、今月も赤字なしで行けそうな行けなさそうなものすごく微妙な収入ライン(苦笑)
赤が出たって、夏に生活口座に入れた「アリさんのささやかな蓄え」がこの時期に消えるのはしょうがない事、とは思いつつ。しかし、あれ崩したら「何かあった時」に共済やら養老保険から保険金が出るまでどうすんの、だな。
まぁ、なんとかするしかなかろう。営業になってない営業でもかけたりして。


今日、仕事場で相変わらず埒もない事を考えた。
吉原の弁当や出前メシが土方メシライクなのはどうしてなんだろう。
オレ達の大半はもはやそんなにハードな肉体労働者じゃないだろうに。
そういう埒のない事を考えられるくらいには、頭の中の速度が落ちてきた。幸い。


頭の中のスピードと身体を実際に動かせるスピードと世間の動くスピードのそれぞれが噛み合なくなると、本当にひどいもんだからなぁ。
1人で引きこもっていても、頭の中のスピードと身体を動かせるスピードが噛み合なくなるのはたまらない。割と短期で抜けられたのはめでたい事だ。
抜けられたら、2年ぶりくらいで仕事に遅刻してしまったが。


チューブの道路も地面から浮く車もやたら曲線で構成された超高層ビルもないまま、21世紀になってもう7年目。
べつだんサイバーパンクな感じにもならず、新しくても1980年あたりに建てられた建物の中でオレはソープ嬢をやっている。そのことに不満はないが、皆がかつて夢に見た未来は実現しないまま過去に行ったんだなぁとちょっと変な気分になる。
売春婦が情報を取り出したり書き込んだりするのにコンピューターを使う世の中にはなったけど。