残業っつうか仕事の準備っつうか

朝 風呂30分 顔に基礎化粧品塗り10分
  身体にも化粧品塗り10分
  髪を乾かす・簡単なセット10分
  顔を作る15分(これはもうだいたい店でやる)


夜 風呂30分〜45分 基礎化粧品塗りたくり15分
  身体にも塗りたくり10分


他に、時々体中の毛ひっこぬき全身でだいたい1時間強(ソイエ使用)


正直、こんな仕事してなければ風呂以外はこんなに時間かけてないだろうし、ある程度以上値の張るアイテムも使わないと思われる。
ちなみに顔に塗っている基礎化粧品は現在、朝9品、夜8品(どっちもアイケア・リップケア含む)。ただし夜は風呂の中で顔に使っているマッサージオイルを含めるとやはり9品。
ここまで手をかけてんだからまだすっぴんで出歩けなかったり、すっぴんでなら軽く年齢マイナス5才は若く見えるくらいの誤魔化しがきかなかったら、正直、泣ける。


基礎化粧品を塗りたくりながらいつも思う。
女は当たり前に女の形などしていない。
女の形をしているものを望むなら、それから快楽を享受していやがるなら、てめぇらきっちり金だけでも出せ、と。


まぁ、オレは自分が女の形になる事になんら恍惚がなくて、それは自分とプライベートでつきあっていた人間への出血大サービスであったり、今は完全に仕事のためだけであったりするから、ますますこんなことを強く思うんだろうけど。
しかし笑える事に、出血大サービスでもあった時代の方が、女としての自分を作るのは辛かった。それが「売り物でしかない」になって、ようやく少しこれらが苦痛ではなくなった。
なるほど、女の形を作った事を喜ばれる事はオレにとって本質的に苦行であったか、金でようやく嫌々ながらも義務としてコンスタントにある程度をやるのか。


だから、オレの仕事衣装は特に最近はちと金がかかっている。
「だってこれ、ドラァグだもーん」といつも苦笑いしつつそれを買って着ている。それくらいやらないと、オレにはもとより「女力」なんつうもんがないのだよね。本質的に違うもんなんだから。中身が。