最近、とことん家族とばっかり食事

プライベートにおける社交性というか人付き合いっていうものをほとんどしなくなって(しょうがないことだが、これとか「基本的に営業らしい営業はしない」という仕事のやり方は最近の割と安定した精神的コンディションに役立っている)、サボる時はサボりつつだがジムに行くようになって、気が付いたら、体重がそこそこ落ちていた。
5月からコンスタントに1ヶ月あたり0.5キロずつ。
以前やったベーチェットによる病みやつれと違って、なんというか、ただ萎んで行ってる感じではない。


T氏(別名・「睫毛の美しいおじさん」)と会わなくなって、人の金で高い美味いものを食べる機会ががくんと減った。
オレは彼と寝るよりも食事しながら話をしている方がなんぼか楽しかったが、彼の方は違うのであれば、しょうがない。
かつてはセックスしたりもしたが、もはやそういうことが起きそうにない友人達とはごく時々会ってごく時々一緒に食事したり飲んだりする。が、彼ら・彼女らのほとんどはうちで食事をしてもうちの連中も彼らも支障がないので、この頃は外で食事するよりもうちに来てもらう事の方が多い。(10代20代のうちに作った友人の大半が「とにかくセックスしてみた・勧誘してみた」間柄というのは、どうかと思う…)


もはや仕事を離れるとオレはごくごく限られた人間にしか会わなくなり、それだってそうそうあることではなく、そうなってから気が付いた。
「あ、自分って人間関係が無駄にエクステンドしてる間はでかくなっていって、人付き合いを限定させると縮むのね」と。
それは、どうしてかはよく分からなかったが、とにかくそういうものらしい。


自分1人ではどうにもなりそうになかった、いっぺんに来たあれこれが、気が付いたらぼちぼちと片付き始めている。結局なんだかんだで自分1人でやらざるを得なかったのでそうなってしまったのだが、なんだか、どうやらどうにかなってしまうらしい。オレはそれらをどうにもならないことにはしなかったらしい。
その過程でいくつかどうにもならない事はあってそれはそれでどうにかしてしまったんだけど、そのへんはもう、オレがとりこぼしたところで周囲は問題にしないようなところのことでしかなかったりして。
で、オレは「多分それは哀しい事ではあるんだろうな」と思いながら、1人で決めて1人でなんとかする事がおおよそは平気になってしまった。
そしていよいよ、社交性が失われて行く始末。


オレにもう一度、人間関係の、身体の、拡張期は来るんだろうか?
もしかすると、もうそれは来ないかも知れない。
そしてオレは拡張期がストレスってやつに他ならなかった事に今更気が付く。
ストレスでありながらやらずにはいられなかったあたり、やっぱり今よりも当時、ずっと病んでたり煮詰まってたりしてたんだろうな。