まぁ言ってしまえば「福祉の貧困」

母子家庭世帯主である自分(しかも夫から「経済的に遺棄」された、戸籍上はいまだうんざりすることに婚姻関係にある)からすると、どうしても同じ「切羽詰まって働いてる母子家庭かーちゃん」(おまけに我が子どころか一族郎党ぶらさげている)ばっかり見えちゃうんだけど。
やっぱりいまだ、この仕事に従事している女子のニーズって「福祉の貧困を補填するもの」なんだよな。


うちとて、オレがこの仕事やってなきゃ子供達は就学援助も受けてるだろうし、息子が不登校になってもオルタナティヴスクールに入れるという選択肢はなかった。不登校から引きこもりにしておくしかありませんコース一直線。
まだ婚姻が継続していると、母子世帯手当は受けられない。が、この仕事してりゃそれもなくてもなんとかなる。この世にあるあれこれのいくばくかも旅に出て子供達に見せてやれる。スキーなんつう金のかかる趣味が息子にあってもオーライ。
この世帯収入無しで、娘が今の成績を取れてるとは思えない。中学校までの成績なんてもんは家庭の文化レベルがある程度高ければどうにかなる。
オレの要求するところの「最低限の生活レベル・文化レベル」は、国が示すようなところにはない。


だけど、仕事で「母子家庭かーちゃんであること」を口にすると、セールスポイントにもなるけど客からのつけ込まれポイントにもなるんで、オレは基本的にあんまり自分の現実は語らないのだった。
せっかく結婚から抜け出したのに、なんでまた誰かに囲われてるような気分にならにゃいかんのだ。それは御免被る。私的領域でも今後一切御免被ると思ってんだから。
「助けてやりたい」なんて言われたかない。どちみち、お前らの誰か1人にはよう助けられんのだからこの仕事よ。そうだろ、勘違いしがちな客よ。