蛇足になるが

うちみたいなとこを読むと風俗嬢に殊更婦人病が多い印象を受けてしまう人がいるかも知れないが、たしかに性感染症についてはそのリスクが高いし、そこから端を発した生殖器まわりの病気に罹る危険性も、スキン接客ですら結構ある。
(代表的なところで、コンジロームヘルペスなんかはコンドームでは防げない。クラミジアの感染もオーラルでのサービスまで完全ゴム着にし、混浴プレイやらマットを省くなどしないと、感染の危険はゼロではない)


が、案外、子宮筋腫子宮内膜症のような婦人病の率は低いなという印象がある。
多分、このへんはピルの服用で「副効果」が出ているんじゃないかと。
うちの業界について言えば、どんなベテランでも「ついうっかり」でピルの飲み忘れをする事は結構あるようで(便利ですから携帯アラーム使ってください)、そこいらへんの理由から「より飲み忘れた時の対策が楽な」中用量のピルがいまだ愛されてはいるのだけど、ようやっとの日本に於ける低用量ピルの登場で、スキン嬢・ノースキン嬢問わずピル服用者は増えている。「副作用が怖い」という敷居は低くなったのだよな。(ところで、風俗業界にはピルにまつわる「都市伝説」のすごいのがいっぱいある。ソープ嬢は皆抵抗なくピルを飲んでいる訳ではないのだなということが、業界で流通している「ピルの都市伝説」を聞き取って行くとよくわかる。あと、日々服用しているそれへの理解が何年経っても高まらないまま皆に飲まれている、飲まされている、ということも。)


で。オレの場合、もう絶対的に家系病なのだよな、婦人病は。
自分には父方母方とりまぜて7人の血が繋がった叔母叔父がいて、皆さん子供を欲しがっていたのに、オレの血が繋がったいとこは3人きりしかいないのだった。いとこ達の子供はもっと減っている、というか、年上のいとこの方が多いのだが、子供を持っているのは自分だけだったりして…。
今冷静にカウントしてみたが、叔母6人中、40代までに子宮ないし卵巣、あるいは両方を失った人は4人。うち1人が卵巣ガンで亡くなっている。
そうやって考えると、我ながらよくここまでまがりにも卵巣と子宮を持ち続けて来たなぁ。よく2人も子供が持てたよなぁ…。