いまだにオヤジにばかり愛されているという

十代の半ばからインテリおじさんとインテリおねーさんとインテリ予備軍のにいちゃん達にばかり可愛がられるという、そういう自分であった訳だが。
楽しいかどうかはともかく、そういう彼らと一緒にいる時、彼らの配慮のおかげもあってバツの悪い居心地の悪い思いはした事がなかったオレなのだけど。


で、店でもリピーターの半分はインテリおじさんで(彼らはとてもいいお客で、深く関わらない限りはこの仕事を続ける上でとても精神的にも助けられるというのがまた、オレはいつまでこう…、と思案に暮れるところなのだが)、あとの半分は箸にも棒にもかからない「チミ等はこれまで女性に優しくされた事がないだけだから。オレ特別じゃないから。オレにとっての君等も、君等に取ってのオレも実は全然特別じゃないから!」と言ってしまいたくなる男子で、いや、しばしばきっぱりそれを言って客を失ってしまうオレである訳だが。


おじさん達は、まあ今だと40代の終わりから定年直前くらいの年代か。
確かに彼らの年代からすると、実年齢のオレでさえまだ「小娘」なのかもしんないが、今朝ふと目覚めにポットに紅茶の葉をぶちこみつつ、「オレはいつまでこのポジションをやっているつもりだ、というか、オレはいつになったら『小賢しい小娘』というポジションから抜け出せるんだろうか」と思案に暮れてしまった。


このテーマはこの2、3年くらいまたずっと考えている事で、いや、もしかするともう過渡期なんじゃないのかなぁなんて感じるときもあるのだが、オレは相変わらずインテリおじさん達に変に愛でられているよなぁと最近感じるに至り、いや、やっぱりまだ過渡期どころじゃねぇなぁと頭を抱えている。
このまま40代になり50代になるとしたら、仕事は今の仕事をしていないというか続けられない可能性が高いが、それでも、どうなんだろうかと。