それに関連して、かな

売春の当事者が「仕事でなにか大事なものを失った」って言うと、当事者ではない世間の皆さん喜ぶらしいんだけど、あれって。
こないだもどっかの報道ドキュメント風番組でそういうのやっていたらしい。「あー、はいはいはい。もうそっちがこっちをどう見たいかは分かった。よーく分かった」という気分に陥るのは分かり切っているので見なかったが。


だいたい、「大事なもの」とは何か。
そんなもの、どこにある?


そも、仕事ってのはことごとく「大事なものを喪失させられる」ものなんじゃないのか。
なのに、売春だけがそういう性質を持つ仕事であるということにしておきたがる世間があるのはどうしてなのか、またも考えてしまう。
オレにすれば「売春という仕事を問う」ということは「ありとあらゆる労働を問う」事にそのままつながっているのだけど。「来た仕事は基本的に選べない」なんてのはどの職場でも同じことの最たるあたりで。