気が重くなる話

朝から、ここ数年一緒にいる同僚が「干されている」と訴えていた。
店が自分の客を振り替えまがいの事をして新人にまわしてしまっている、と。
どうなんだろうなぁ。店に振り替えまがいの事をされて新人についちゃう客というのはそも、自分の客なのであろうか、などと思案。
そも、控え室で「干されてる」と幾ら訴えても、それが事実であったところでどうにかなる話じゃないからなぁ。

オレはここいらへん頓着がないというか、もともと(ここしばらく自分史上最も写真が当たってしまったわけだが)写真に強くない自分を知ってるので、そのくせマメな営業ができないという致命的欠陥があるので、仕事の正味の時間だけでどう客をリピートさせるかという事ばかりに腐心して来た訳だが、その結果いったんリピート客が新人さんについてもまたオレのところに戻ってきたりするので、結果オーライってことで。

できればサービスの正味を売りたいところではあるが、実際はオレ等はパッケージ(外観というか容姿というか)を含めたトータルを売ってる、サービス業というよりは商品であるわけで、「干されてる」と感じたら、じゃあどうするのか、なんだよな。
パッケージ一部変更(無理なダイエットなんぞせんでも、髪型変えるとか服のイメージ変えるとかさ、いろいろあらぁね)とか、自分の仕事の内容を今一度考えるとか、オレはそっち行っちゃうんだよな。
それでも駄目なら黙って他所に行くんだろうけど、今まで仕事で煮詰まってもその辺で結局なんとかなってきちゃってるから、このところひとつの店にずるずるっと在籍し続けてるんだろうなぁ。

オレは「店はそりゃ当然新人を推すものだ」と思ってるし、「客とて本当の事は言わない」とも思ってるから、実際これまでにリピート客から振り替えまがいで新人さんを付けられたという話を聞く事はあったけど、そもそれで腹を立てられない。
それでトータル新人さんの方が良けりゃ客がそっちに行ってしまうのもしょうがないが、現実戻って来た客が複数いるわけで、んじゃオレはせいぜい彼らがオレのところに戻って来た「理由」を自分の強みとして特化しましょうかね、と思うまでだ。

ひとつはっきりしてるのは、店がそのへん監視してるとは思わないんだけど、控え室でこういうマイナスの雰囲気を振りまくようになった女子はどんどん暇になって行く。無理矢理でも恬淡としてりゃ、割とどうにかなる。