自分の記憶のしつこさについての確認

巨大アップローダーっちゅうのかポータルっちゅうのかな"YouTube"で、かつて見たPVをもう一度というのを若干の良心の咎めとともにやっているのだが。
ああ、かなりオレいろんなものごとのディティールを20年や15年そこいら、克明に憶えてるんだなと再確認。かなりどうでもいい事まで忘れてしまえないのか。

寝て起きてみると時たま起きる「昨日あの時点からその時点までの記憶の欠落」というのもかなり低頻度になって来た最近であるけど。
ここ2年くらいか。がさっと見た聴いたやったものごとのディティールの欠落が激しくなってきていて(日常に支障を来す範囲ではないのでいいんだけど。むしろかつてが容量の無駄遣いだった訳だし)、ああ、オレはあの頃までもう限界いっぱいいっぱいかもうオーバーしてるというところでやっていたのかなと考える。

そういや、小児リハ科の医師の予言通り、娘の注意欠陥はかなりおさまってきている最近なんだけど*1、娘は娘で「普通の人」に近くなってくるにつれて、かつてのような恐ろしいほどのマイクロフィルム的記憶力の良さ(こと、見た風景に関する)は失われつつある。いかん事に、時々遠出した先で彼女のこれをオレや息子は頼りにすることもあった。
この頃の娘を見ていると、この人は「普通の人」中心の世間の常識とは噛み合ないままなんだなと了解せざるを得ない部分も多々あるのだけど、そのままでそれなりに「かなり面白い人」とは認知されて世間でやっていけるんじゃないかなと思える。


多分、人間の脳って使える限界がそのフル能力よりかなり低いところにあるんだろう。限界いっぱいいっぱい以上を使う羽目になるのは余程の危機的状況で、それがずっと続くとなると、やっぱり人間は破壊されるのではないかと。
このところ、やっぱりまだ調子が悪い時もあるんだけどいろいろましになったのは、ようやくオレの頭の中からエマージェンシーアラームが消えたということなのかも知れない。

*1:かつて持たせた時は何の効力もなかった腕時計が、最近もう一度身につけさせてみたところ、とても彼女の役に立っている。特に時間管理能力に問題がある軽度の自閉スペクトラムなお子さんをお持ちの方、ご本人。最近携帯電話にとって代わられている腕時計ですが、試してみる価値はあると思います