「外」にキャッチかよ

いわゆる歓楽街の「吉原」は、昔なら「里」という呼び方があったらしいが、今ならいまだ一部ベテランの使う言葉になってしまいつつあるとはいえ生き残ってはいる「中」(なか)、あと最近出て来たらしい「村」なんつう呼び方がある。

ともあれ、台東区千束4丁目エリアはずばりそれだと言ってよかろう。
で、隣接する竜泉は吉原関係者をメインに商売してる飲食店や薬局などもあるが、すでに「中」ではないってことで。
んで本日の仕事の帰り、コンドームがお安いドラッグモリミチでウェットトラストを買って帰ろうとしたら目の前でシャッターが下りてしまったので、商品構成がバラエティに富んで楽しいがちとお高いあらき薬局で購入してバス停に向かおうとすると、うしろから「こんばんは〜。お疲れ様です。これからどちらに行かれるんですか〜」と男の声。この調子はナンパではない。キャッチである。(ホストのね)

振り向きもせず応答もせずすたこら歩き続けてしまったが、あらき薬局は竜泉にある。
吉原ん中でキャッチに遭うのはまったく珍しくないが、まだ宵の口の竜泉でキャッチに遭遇するとは。新宿から来てるのか近場の浅草かはたまた他のエリアか知らないけど、キャッチ行為は中でやられても迷惑だが、外だと殊更だ。
「…家に帰って15才と13才の子供たちとメシ喰う」と振り返って言ってやりゃよかったと一瞬バス待ちしていて思ったが、返答するとこっちにこれからどういう予定があろうと食い下がって来るからなぁ、奴等。
どっかにシメられたとかそういう中でキャッチできない理由があるのだろうが、宵の口に帰る女子の財布の中身は軽いか、チミ等に使うような余裕はないか、だよ。
まして、すぐ近くで善良なおかーちゃんやってる吉原特殊浴場女子従業員も多いんだから、中ならともかく、一歩でも外では女子に声掛けるなんてもってのほか。

ところで最近、本当に客運が悪くない。どうしたことだ。
やっばり「福男」のKじいちゃんがちょっと前に久々に来てくれたせいか?
あのじいちゃんが元気でおられたことはとても嬉しかった。