はぐれソープ嬢生活派

ある程度きっちりした額を稼ぐには、結局手段は2つで、一見の客にもウラ返してくれた客にもかたっぱしから携帯の電話番号とメールアドレスバラまいて、なおかつマメに営業して囲い込み、か、出勤予定日には決して休まない。

しかしまぁ、難しいやな。
顧客を囲い込むってことは、自分が休みだろうがなんだろうが拘束されるってことでもあるし。オレ、もう仕事のその場でめいっぱい仕事するのといい顔あるいは嫌な顔をしないように耐えるのでいっぱいいっぱいで、駄目だ。
かくして定休日以外を休まないようにと体調はなんとか維持できてるものの、2月は息子の受験がらみでただでさえ日が少ないのに休みが多い。
で、この月末も、全部の支払いを済ませて余剰がほんの少しとはいえあったところで、来月に備えろとばかりにさらに通帳に挟み込んでいる自分。

それにしても。この業界で働いて、しかも短時間拘束でもないのに毎月稼ぎが25万に到達しないなんつう話を聞くと、まして指名が取れない、リピーターがいないなんつう話を聞くと、「どう考えてもリスクと経費に見合ってないから他の仕事に移った方が」と言いたくなってしまう。
もはやこの仕事も、無条件で稼がせてくれる、いやせめて喰わせてくれるものではないってのはどうしようもないのかね。

ところで自分の場合。営業とはあからさまな「今日来られませんか?」ではなく、時候のご挨拶、おのおのの顧客の趣味に関する事柄を見聞きしたときなどの短信なのだが、こういうあからさまじゃないのをやるほうが顧客の勘違いを招くのかもな。
もー、店の外で会おうだの一晩一緒にいたいだの好きだの嫁にしたいだのって台詞は見たくないし聞きたくない。

最近こういう言葉をかわすのに、実際そう思うんで「皆さんお世辞にしたって(笑)」というのを使っている。
それでも突っ込んでくる客には、それも本当にそうなんで「同時にあっちこっちからそんなこと言われて混乱してる」と。
オレは複数の顧客を固定リピーターにしてメシを食っているのです。その相手ごと店の外でも恋愛関係を持ってタダ乗せしていたら、オレの経済は破綻してしまうのです。
そして、オレは本当はせめて休日くらいは、チミ等顧客の事も仕事の事もきれいさっぱり忘れていたいのです。チミ等だって自分の仕事に対してはそういうもんなんじゃないの?