かつてそこに住んでいたということをまた考える

秋葉原の事件当日、「犯人は裾野市の工場勤務」という報道に接して、自分が「三菱アルミは多分違う。矢崎電線も違う。あそこは海外研修生が大好きなんだ。多分、いや間違いなくそりゃ関自だろ!」と瞬時に思ってしまったバックグラウンドとは何か、を、考えてもしょうがないんだけど、考えてしまう。


ついったーに書いた事の繰り返しになるけど、静岡県の伊豆の入り口〜東部あたりというのはオレの生育した地でありまして。
先日、かつて実家所在地と同じ郡部であった温泉地に行った友人I嬢が、たまたま土地の転職情報フリーペーパーを手に取ってぱらぱらっと見て、「あれじゃ派遣で働くより、コンパニオンさんになった方がずっとマシだって思うよね」と言ったのには笑ったが、それはさておき。
あの事件当日、たまたまオレの実家所在地にいた彼女は、トヨタ期間工募集広告を見て、戦慄したと言った。
「皆勤手当あり」という項目を見て、そうなったというんだな。


わざわざ皆勤手当ありって書いてるっていうことは。とおそるおそる尋ねる彼女に、オレは、うん、みんなよく逃げ出すって地元じゃ評判だね、と返答した。地元民ならまだしも佐川急便にでも行った方が、くらいの言われようで。
期間工という不安定雇用リスク折り込みとはいえ、一ヶ月35万とかいう収入は決して悪くないように見えるよね。けど、その収入をもってしてしばしば飛んでしまう働き手が出ると言うのは、何かが明白にある。


かつてかの地にいた人間が、「裾野で働いていた人間がひどい大事件を起こした」と聞いて「関東自動車工業か!」と即座に思い、実際そうだったというこの流れ、いったい、何なんだろうか。