それは「ボトムズ」ではない

先週、息子がジャンプ巻末の漫画家・編集者の巻末コメント欄を読んでいて、ふっとオレに「ボトムズのプラモって、そんなにパーツ数多いんですか?」と訊いて来た。
なんでも、編集者氏が「ボトムズのプラモを作ろうとしたらあまりのパーツ数の多さに挫折した」というようなことを書いていたそうで。


「まぁ、現物も出て来る事があるだろうよ」と呟きつつ、画像検索で「レッドショルダー」と入力していたところ、近くに来た息子の横顔に大きな「?」が浮かんでいた。
…ああ。
ボトムズ、っていうATは存在しねぇんだよ」とくわえ煙草で蘊蓄をたれる37才ソープ嬢の母、今もその魂は立派なヲタク。
「ATってのは、…アーマードトルーパーの略な。ガンダムならモビルスーツ、みたいなもんだな、パトレイバーならレイバーだわな」
「ああ、うんうん。で、レッドショルダーって何?」
「主役のキリコが所属していた部隊名。機体の肩が…、ほら、返り血を意識してんだよ。赤く塗ってあんの。で、機体名はスコープドッグ
モビルスーツなら、ザクみたいなもんですか」
「そうそう。実際スコーブドッグはザクみたいなもんだなぁ…。乗り捨てだし」
「乗り捨てって、それロボットアニメでやっていいことなんですか」
「それをやってたのがボトムズってアニメなんだよ」


とりあえず息子、出て来たレッドショルダーのプラモ画像を見て、編集者の挫折には納得していた。そして、またも「母の過去には、ヲタクというものもある」ということを噛み締めてもいたらしい。