オレの中身は40代のオヤジなので

ギターと言えば、いにしえの三大ギタリストなのである。
ギターを弾くならヤードバーズ聴くだろうお前、え? 的オヤジが入っているのである。
そして、「ロック聴くならブリティッシュだろう!」という堅物なのである。


ま、さておき、昨日のフリー客には閉口したなぁ。
人のプロフィール見てアルバム指名してくれたのはいいんだけど、「ギター教えてくれ」って言うから「何持ってます?」って訊いてみたら、「光るギター」って…。
いや、大昔一瞬つきあった高校の後輩がヤマハの「ショルキー」で遊んでたけど、多分それと似たようなもんなんだと思うんだけど、それは多分、多分本物ギターの練習になるしろものじゃないと思うんだが、どうか。
って、今古いヤマハのアコースティックとフェルナンデスZO-3しか家に持って来ていない(アンプの置き場ないし。お手軽でありがたいよねスピーカー付きギターって)ような人間が言うのもどうか、なんだが。


まぁ、この客一事が万事この調子で、オレの頭には「非コミュ」とか「非モテ」という言葉が複数回去来、いや、ずっとぐるぐると回っていたのであった。回転灯よろしく。


なんつうか、なんつうか、「皆が集まっている場所に、皆が集まっているからという理由で行ってみてことごとく失敗している人間」っていうのがこの世にはいるけど、そのひとり見本市みたいだったなぁ。
B'zの稲葉さんはその音楽性はともかく、まぁ半ばネタ的に見ているオレでも「格好いいよね」ということは認めるが、それ聴いたからってお前は稲葉さんにはなれないから、といちいち言わざるを得ないような厄介さのある…。


…ついでに、風俗嬢にその場限りの適当で投げやりな欺瞞的優しさ(端的な例が、「まったくの下手クソや、自分からは全く何もしてない客に、めんどくさいしさっさと終わって欲しいからいったふりをしてやる」ってやつだな)しかかけられてなくて、それがどういうことなのかまったく気付かないでいるっていうのが、もうもう、ああもう。
そういうのがいまだ耐えられないあたり、オレまだまだ「啓蒙ソープ嬢」を抜けられてないのねぇとも痛感してしまった本日で。


まぁ、だからオレの本指名のお客達は、どっかしらやたらにナイーヴなところがあるんだろうなぁ。オレ、基本的に演技したがらないというかしないし、お世辞言わないし、そうでありながら彼らが言うには「優しい」んだそうだから。
うん、基本的には「客を十把一絡げに見て、演技と心にもないお世辞でバカにし倒すのは自分が辛くなるから、相手に申し訳なくなるからダメ」なのよオレ。ここいらへんのナイーヴさにひっかかって来るのは、当然ナイーヴな男なんだよねぇ。ははは。


しかし、オレが「それじゃ申し訳ない」と思っても、初見の客側はしばしばそれが大いなる欺瞞である事に全く気付いておらずに、自分がまさにそういうものであると心から思っていて、自分のセックス能力もその他の諸々にもお前は心酔した様子で褒め讃えろと要求して来るのだよなぁ。
それって、売春の基本サービスなのか? いやそうじゃなかろうとオレは思ってしまうのだけど、これは勿論オレの修行不足であると(笑)