ガンズとカウボーイビバップと

断片的には耳にしていたのだが、Guns N' Rosesの"Knocking On Heavens Door"をはじめてまともに聴いたのは、フレディの追悼コンサートの放送によって、だった。
WOWOWでほぼリアルタイムで観た時には、再びフレディがこの世界からいなくなってしまった事を噛み締めていたり、ことイギリス勢出演者の豪華さに嬉しいやら悲しいやらだったり、もはや伝説なGeorge Michaelの"Somebody To Love"の「フレディ憑き状態」に総毛立ったりしていたものだった。そんな中でガンズが歌ったそれを、オレはとても素直に「ああ、これいい曲だな」とは感じた。


基本的に、オレはアメリカ白人ロックをあまり好まない。どうしてかは分からないけど。
しかしアメリカ白人ロックには「アーティストには執着はないが好きな曲」くらいは幾つもあって、だいたいそれはもうベタベタに陳腐に世間的な「名曲」なのだった。前述の"Knocking On Heavens Door"しかり、Extremeの"More Than Words"しかり。
(ええ、弾きましたよいまだに弾きますよとっかえつっかえこのへんは(苦笑))


で、もう何年か前に公開されたカウボーイ・ビバップ(初代ガンダムは別枠として、サンライズアニメの中では「ダイターン3」と並ぶオレの中の歴代1位アニメ)の劇場版タイトルが「天国の扉」と聴いた時には、頭の中にぐわっとかの曲が流れたものだった。まぁ、どうやら本当にこの物語はこの曲からインスパイアされたものらしいんだけど。英語サブタイトルがまんま曲名だと気が付いたのはかなりあとになってからだった間抜けなオレである。
そんなあれやこれやのあるガンズのその曲(フレディ追悼コンサート時のライヴ)を今夜は、利用する都度申し訳ない気分になるYouTubeで子供達に聴かせていたり。


にしても。
楽曲や文章、マンガ、それらをだいたいリアルタイムで体験した人間たちには、共同体験があると言えるんだろうか?
まったく同じ場所で同じ時間にそれを体験しなかったとしても。
確か3週間前くらいに終わった週刊少年ジャンプの「デス・ノート」の終わり方への呆然というか、「はぁ?」ながっかり感なんかも、共同体験なんかねぇ。
フレディの死とそのあとをある一定以上の関心を持って見ていた者達なんかは…。