前アルバムは「ああ、落ち着いちゃうんですね殿下」と思ったが

3121
発売日からたった1日遅れで購入というのは、最近の自分にしちゃ上等ではある。
本日とにかく、プリンスの新譜「3121」を購入。
ブックレット内の邸宅はまさか本物のプリンス屋敷ですか。NPGのサイトはヴァーチャル・プリンス邸という感じなんだけど、それに負けてないしつらえだな。

「ミュージコロジー」では「良くも悪くも殿下も年とってくんだなぁ…」と思わされたが、今回は通しで聴いて「あ、すいません。まだ落ち着こうなんて微塵も思ってらっしゃらなかったんですね殿下」と。
今回のアルバムからはiTMSで先行発売された3曲はすでに聴いていて、"Te Amo Corazon"を最初に聴いたんで、その時はもろラテンの哀愁なそれから「んー。やっぱり前アルバムのごとく、ラテンも取り混ぜてぐっと渋いR&B路線なんかなぁ」と予想していたが、そこからしばらくして"Black Sweat"が落とせるようになって聴いて「へ?」になった。
ど密室感なエロ系ファンクではありませんか。昔からのファンが大喜びするタイプの。
もうこういう「ファンじゃない人の大半は『気持ち悪い』と言いそうな」やつは、やらないんだろうかと思っていた。
池波調で言えば「まだあぶら気が残っていた」ってやつですか。

ただ、自分としてはより衝撃的だったのは前アルバム。
今回のアルバムも2周聴いて「全体的に好きなアルバム」と評価したけど、前アルバムは「年相応ってのもできますよ」な殿下を見たという感じで、今回は「帰って来た、世間的にはキモいと言われかねないプリンス」(ファンにとってはお約束)という感じ。

なにげに"Lolita"は日本発売盤のライナーで「ラズベリー・ベレーっぽい」などと言われているが、これ、「帰って来たSoft And Wetパワーアップ版」だろう。