誰のために作ってるのかさっぱり

「浅草防犯健全協力会」ないしは、「浅草特殊浴場防犯健全組合」という組織名を聞いた事がある方はいるだろうか。
これ、まぁ要するに、吉原のソープランド経営者が中心になっている、いわば「オーナー組合」みたいなもんなのだが。
なんとも、笑ったらいいのか困ったらいいのか分からないネーミングで。


先日、姉妹店の部屋を借りに行ったら、その壁面に「浅草防犯健全協力会」名義で「ストーカーと化した客は貴女達にこういう危害を及ぼします」とか、「客をストーカー化させないようにこのように行動しましょう」ってな内容が書かれたポスターが貼られていて、まぁ当然、その内容は、ほとんどが、店が女子に推奨してる事とまるで逆、と。


あまりにあまりだから、今度部屋借りしにここに来た時には是非写メっておこうと思ったのに、今夜もせっかく部屋を借りに行ったのに、うかつに忘れてしまっていた。
さて、この書かれている事はまったくお題目のポスター、何処からの要請で何のために作ったのか。考えれば考えるほど、バカらしくなる。
今更怒ったってしようがないけど、どこかの誰かの面子を立てるためにこうしたものが作られても、現実、オレ等はまったくどこからも守られない。


あれ、オレ等の啓発のためになんて作ってないよね。こんなもの、まったく何の役にも立たないのは、作った皆様が良くご存知だよね。
面子を立てて差し上げなきゃいけない方面からは、さぞきっちり監修していただいてるんだろうね。外部組織にもしかして監修していただいた謝礼とか行ってる?


ちなみに上記の2つの組織、公式サイトを持っている。検索してもらえれば一発で出ると思うので、できれば多くの方に見ていただいて、大いに首をひねっていただきたい。
この2つのサイトもまた、吉原の街の中で働く人のためにも、やってくるお客のためにも作られてない。だいたい、どれだけの人がその組織名を知ってるよ。