下手な料理本よりも料理意欲をそそるマンガ

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

子供達によると、このマンガに出て来る夕食の素材の取り合わせ方が、うちのメシの感じによく似ているんだそうな。
低予算で食い意地を満たそうと思ったら、こういう感じになるんだよねぇ多分。


複数の料理を平行調理する手順もしっかり描かれていて、これは家庭料理をしょっちゅう作り付けてない人でないと描けないものなので、「やりよるな」と感心しつつ読んだ。
同じ作者の「こどもの体温」のパーティ料理の準備の描写も「あ、この人ちゃんと作ってちゃんと喰う人だ」と思わされたが、炊事に疲れた時には筧さんの事を思い出すと、結構頑張れるかも知れない。


苺ジャムを煮るエピソードを読んで、「このへんだと2パック400円が底値だが、そのへん落としどころにして久々に煮るか、苺ジャム…」と思い立つくらい自家製苺ジャムにとりつかれていたところ、実家(苺の名産地)の母から「箱で安い苺があったからジャム煮たの。食べて」と素晴らしいお知らせがあったりしたのは、最近まれな大変に幸福なシンクロニシティだった。


最近娘さんからプレゼントされたマンガのうちの1冊。
自分の小遣いを削りまくる最近のオレのありさまは、いよいよ我が子の同情を誘っているようで(涙)
甘い祖父母(言っておくがオレの実家方ではない)がいると、親が提供できる生活レベルと、子供が自由裁量で使える小遣いの規模がアンバランスになっちまうんだよねぇ、と先日ついぼやいたら、2人とも「それはすごく感じている」と即答していた。
そうなのだ、オレは自分の稼ぎに基づいて生活しているゆえに我慢を繰り返しているのだが、うちの子供達はいまだ祖父母のおかげで、我慢らしい我慢を知らないのだ。