先日の顧客とのやり取り

月に1回程度やってきてくれる独身40代前半の顧客がいる。
このお客、不必要におおきなものをお持ちで、しかも遅い。というか、いわゆる「手クセ」*1がついているため、2度に1度インターコースで射精できれば上出来という状態にある。

で、どうもこの顧客、異性とのスキンシップの機会が著しく少なかったらしく、いつぞ、とにかく結構前に、やはりその日もインターコースで射精できず落ち込んでいる彼を抱擁し「よしよし」と慰めたのち「さてもう一度試みよう」と勤勉なオレが仕事を再開させようとしたところ、
「もうちょっとくっついていていい?」
と言われたのだった。

それは嫌じゃないけど、もうあんまりプレイ時間がないからね、というオレに、この顧客は「ごめんなさい。セックスするよりもしかするといちゃいちゃしてる方が気持ちいいかも知れない…」とのたまったのだった。
…ふーむ、としばし考えたのち、オレは顧客の望むようにして退出時間までを過ごした。

で、つい先日もまたやって来てくれたこの顧客、やっぱり「本来のプレイ」は途中で投げ出してしまい、オレに腕枕されてくっついている事を望んだ。
「身体は楽だけどなぁ…。これも仕事のうちではあるがなぁ。生理的にダメって相手じゃないからこそ、すまんことじゃのうと思うんだろうなぁ」などと思いつつもう片方の手で顧客の背中を撫でてやっていると、不意に彼は大変思い詰めた顔で、「セックスよりこの方が気持ちいいって思うなんて駄目だよね?」と訊いて来た。
オレはしばし「うーむ」と考え、「…某さんと私が子供が欲しいと思ってるようなカップルだったらこの状態は困るけど、これは子供作らないセックスなんだから、別に、これで駄目ってことはないでしょ?」と返答した。
「あ、そうか。子供作るわけじゃないんだもんね」と、この顧客はあっさり納得してくれてしまった。

そーなんだよなー。うちの業界は「インターコースできます」って暗黙のお約束があるけど、サービスを受ける側に「インターコースしなきゃいけません」って強制してるわけじゃないんだよなー。
今日の本指名*2のお客も、どうも緊張が強いらしく、興奮が上手く勃起に繋がらなくてごめんごめん謝ってくれていたんだけど、なんで皆さん、勃起できない事、インターコースで射精できない事にああへこんだり恐縮したりするかねぇ。

オレだって、元気だった頃でも何か頭の中につかえていたり体調悪かったら、気持ちよくなりそうなんだけど濡れないとかクリトリスが勃起不全とか、ありましたからね普通に。
そういう時もありますわな。

*1:自慰のやり方の力加減やセクシュアル・インターコースで射精する訓練の回数が極端に少なく、手でしかいかない、手により射精する方が気持ちいい、という癖

*2:1度フリーや雑誌・ネット指名でサービスしたお客が再びそれ以上指名の上来店してくれる事